福岡伸一のネタ元
福岡伸一批判のために色々調べているうちに思ったのだが、この人は案外、持ちネタが少ないのではないのだろうか。
「もう牛を食べても安心か」の第五章で、マコーネルのプラナリアを使った記憶の移植実験を採り上げているのだが、流れ的にも唐突だし、論理的にもかなり無理がある書き方で、何でこの話題を採り上げたのだろうかと首をひねっていたのだが、福岡の翻訳したH・コリンズ T・ピンチ著「七つの科学事件ファイル」に目を通したら疑問が氷解した。この本の第一章でマコーネルの実験にまつわる騒動が採り上げられていたのだ。
結局、自分が翻訳した本からネタを持ってきているわけだ。そうすると、「生物と無生物のあいだ」のキャリー・マリスのPCRのエピソードは「マリス博士の奇想天外な人生」からだろうし、ロザリンド・フランクリンのエピソードは「ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実」からだろう。
野口英世については、何が元ネタなのか分からないが、なんにしろネタとしては珍しいものではない。「動的平衡」はシェーンハイマーが「元ネタ」だし、結局、福岡独自のネタは、マウスのGP2ノックアウト実験だけである。しかし、これは結局、失敗した実験に過ぎないわけで、「失敗した実験」が持ちネタの科学者って、どうよ、という気がする。
福岡先生も、このままメディアの人気者でいたいのなら、茂木健一郎みたいに、「クオリア」だけでなく「aha!体験」だとか「セレンディピティ」だとか「脳が活性化」だとか、分かりやすい持ちネタを増やしたほうが良いのではないか、って何アドバイスしてるんだ、私は。
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コメント
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投稿: a-gemini | 2008年2月20日 (水) 19時06分