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2008年5月15日 (木)

グーグルでフラット化する世界? んなこたぁない

アンカテ(Uncategorizable Blog)  グーグルによってフラット化される世界の唯一の例外

あらゆるジャンルのあらゆる「知」が「万人に開かれ」て、梅田さんが書いているような知的生産術の効率のみによるフラットな競争によって全てが決まるようになっていくのは間違いないでしょう。具体的な知的生産術の方法論には異論があるかもしれません。でも、これが全ての人に平等にオープンになってきていることに反論する人は少ないと思います。

「知的生産術の効率のみによるフラットな競争によって全てが決まるようになっていく」なんて思いませんけどね。

「グーグルで検索すれば、どんな情報でも見つかるから、みんな平等だ」なんていうのは、「みんなが英語の辞書を持てば、自由に英語の読み書きができるようになるから、英語を学習することなど無意味になる」って考えるようなもんだと思うけど。

仮に、今まで専門家が独占していたような情報にも一般の人間が簡単にアクセスできるようになったとしても、それで専門家と素人の違いがなくなるわけじゃない。

専門家が素人と違うのは、特殊な知識や大量の知識を持っているということではなくて、その分野特有の考え方や体系的な知識を身につけていること。それを身につけるのには、それなりの投資が必要だという平凡な事実は、グーグルがいくら発達したところで変わらないだろう。

知の世界は、これまで山や川や平原といった多種多様な地形があって、その地形の変化は目に見ることができないほどゆっくりなものでした。それがこれからは、海のようにフラットになるのだと思います。海は、近くで見れば平らではなくて、大小さまざまの波がありますが、その波の作り出す地形は目まぐるしく変化します。一瞬だけ屹立する大波はありますが、次の瞬間にはその波は消えさってしまいます。

いくら情報検索の手段が発達しても、それは「平地」を速く遠くまで走ることができるようになるというだけの話。
「山」がなくなるわけじゃない。
グーグルによってなくなるような「山」は、もともと「山」なんかじゃなかったのだし、グーグルによって淘汰されるような「専門家」は、もともと「専門家」じゃなかったのだ。

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