「スゴイ脳スペシャル」視聴者のためのブックガイド(1)
前にもちょっと書いた通り、「ザ・ベストハウス123」の「スゴイ脳スペシャル」にイチャモンをつけようと思っていたのだけれど、ポジティブ教に転向したので止めます。
そのかわり、番組を見てサヴァン症候群や共感覚興味を持った人が間違って茂木健一郎の本を買ったりして、お金と時間の無駄使いをしないよう、ブックガイドを書いて見たいと思います。
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ブレインマン ぼくには数字が風景に見える 販売元:ジェネオン エンタテインメント |
ブックガイドと言いながら、最初はDVDの紹介です。
数字が風景に見える共感覚の持ち主ダニエル・タメットを取り上げたイギリスのテレビ番組「ブレインマン」は、NHKでも放送されましたが、今回DVD化されました。
「ザ・ベストハウス123」でダニエル・タメットを紹介した部分の映像は、この番組が元ネタですね。
「ザ・ベストハウス123」では、子ども時代の再現ビデオみたいなものも追加されてましたが。
そのダニエル・タメット自らが書いたのが以下。
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ぼくには数字が風景に見える 著者:D. タメット |
共感覚の持ち主自らが自分の感覚を説明しているという点で貴重。
また、障害を持ちながらも自分の才能を生かして自立していく姿も描かれていて、読後感はさわやかです。
共感覚に関する一般的な知識は、共感覚の研究者が書いた以下の本で。
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共感覚―もっとも奇妙な知覚世界 著者:ジョン ハリソン |
スクリャービンやメシアンなど、共感覚の持ち主として上がられる名前がありますが(wikipedia参照)、著者の心証によると、スクリャービンやメシアンは共感覚者じゃなさそうですよ。
もちろん、死んでしまった人たちですから、本当のところは確認しようがないのですが。
ナボコフは実際に共感覚者かもしれないようです。
共感覚の研究者が書いた本をもう一冊。
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共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人 著者:リチャード・E. シトーウィック |
共感覚以外のことがらに対する著者の主張が強く出ている部分が多く、少々辟易させられる本です。
特に、第2部の「情動の重要性についてのエッセイ」は、私はあまり共感できませんでした。
ついでに。
ラマチャンドランも「脳のなかの幽霊、ふたたび」で共感覚を取り上げていますが、上記二人とは、だいぶスタンスが異なります。
上記二人は単なるメタファーは共感覚とは区別していますが、ラマチャンドランはメタファーも共感覚と関連付けて論じています。
また、「ブーバ/キキ効果」も共感覚として扱っているのは、ちょっと違うんじゃないかという気がします。
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